支払い・請求
経理が契約前に確かめること
- 確かめる項目
- 12項目
- 導入可否に影響
- 2項目
- 確認する人
- 1者
海外のAIを会社で使うとき、経理が契約前の段階で確かめることを集めました。全部で12項目。チェックリストで漏れを無くし、資料をそろえ、海外の提供元へ英文で質問し、社内へ回すところまで進めます。
経理が契約前に確かめることのチェックリスト
上から、導入できるかどうかに響くものの順です。済んだものに印を付けてください。
一覧で見る
| 確かめること | 影響 |
|---|---|
| 適格請求書がもらえるか | 導入可否に影響する |
| リバースチャージの対象か | 導入可否に影響する |
| 円建てで払えるか | 契約の見直しが要る |
| 法人カードが通るか | 契約の見直しが要る |
| 銀行振込に対応しているか | 契約の見直しが要る |
| 為替でいくら変わるか | 契約の見直しが要る |
| 領収書の宛名を会社にできるか | 契約の見直しが要る |
| 代理店を通すべきか | 契約の見直しが要る |
| 見積書を出してもらえるか | 契約の見直しが要る |
| 最低契約期間はあるか | 契約の見直しが要る |
| 発注書のやり取りが要るか | 手戻りで済む |
| 相見積を取る必要があるか | 手戻りで済む |
先に確かめる:導入できるかに響く項目
このリストのうち2項目は、答えによっては導入そのものを見送ることになります。ほかの項目より先に確かめてください。
| 確かめること | 通らないときの手 | 省いてよい場合 |
|---|---|---|
| 適格請求書がもらえるか | 登録番号を持つ国内の代理店経由に切り替える | 消費税の課税事業者でない場合 |
| リバースチャージの対象か | 税理士に提供形態を伝えて判定してもらう | 免税事業者・簡易課税を選んでいる場合 |
時期ごとに分ける
同じリストでも、確かめる時期が違います。時期ごとに分けて、前の段階で済ませておくものを先に片づけます。
契約前(12項目)
- 適格請求書がもらえるか(経理)
- リバースチャージの対象か(経理)
- 円建てで払えるか(経理)
- 法人カードが通るか(経理)
- 銀行振込に対応しているか(経理)
- 為替でいくら変わるか(経理)
- 領収書の宛名を会社にできるか(経理)
- 代理店を通すべきか(経理)
- 見積書を出してもらえるか(経理)
- 最低契約期間はあるか(経理)
- 発注書のやり取りが要るか(経理)
- 相見積を取る必要があるか(経理)
項目ごとの資料・つまずき・通らないときの手
適格請求書がもらえるか
経理が契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:登録番号の記載された請求書
- よくあるつまずき:海外事業者は登録番号を持たないことが多く、あとから仕入税額控除ができないと分かる
- 通らないとき:登録番号を持つ国内の代理店経由に切り替える
- 省いてよい場合:消費税の課税事業者でない場合
リバースチャージの対象か
経理が契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:サービスの提供形態
- よくあるつまずき:事業者向け電気通信利用役務に当たるのに申告していない
- 通らないとき:税理士に提供形態を伝えて判定してもらう
- 省いてよい場合:免税事業者・簡易課税を選んでいる場合
円建てで払えるか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「その日のうちに確認できる」。
- 用意する資料:料金ページの通貨表示
- よくあるつまずき:ドル建てのまま契約し、毎月の請求額が変わって予算と合わなくなる
- 通らないとき:国内代理店の円建て契約に替える
- 省いてよい場合:為替の変動を経費で吸収できる規模の場合
法人カードが通るか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「その日のうちに確認できる」。
- 用意する資料:カードの海外利用可否
- よくあるつまずき:海外決済が止められていて、契約当日に払えない
- 通らないとき:別ブランドのカードかPayPalを用意する
- 省いてよい場合:個人カードの立替精算で回している場合
銀行振込に対応しているか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:支払い方法の一覧
- よくあるつまずき:カード以外を受け付けず、カードを持てない部署が契約できない
- 通らないとき:年契約に切り替えると振込に応じる事業者が多い
- 省いてよい場合:カード決済で問題ない場合
為替でいくら変わるか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「その日のうちに確認できる」。
- 用意する資料:過去1年の為替レート
- よくあるつまずき:契約時のレートで予算を組み、円安で年間の支払いが膨らむ
- 通らないとき:年払いで為替を固定する
- 省いてよい場合:3か月で解約できる契約の場合
領収書の宛名を会社にできるか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「その日のうちに確認できる」。
- 用意する資料:請求先情報の設定画面
- よくあるつまずき:個人名の領収書しか出ず、経費で落とせない
- 通らないとき:請求先を会社名義に変更してから支払う
- 省いてよい場合:個人事業で本人名義が正しい場合
代理店を通すべきか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:代理店の見積
- よくあるつまずき:直接契約で請求書が英語のまま、経理が処理できない
- 通らないとき:国内代理店経由に切り替える
- 省いてよい場合:経理が海外請求に慣れている場合
見積書を出してもらえるか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:見積の依頼窓口
- よくあるつまずき:見積が出ず、稟議の様式を埋められない
- 通らないとき:料金ページの写しを添えて稟議を出す
- 省いてよい場合:稟議が要らない金額の場合
最低契約期間はあるか
経理が契約前に確かめます。影響は「契約の見直しが要る」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:契約期間の条項
- よくあるつまずき:途中でやめても残りの期間分を払うことになる
- 通らないとき:月契約から始める
- 省いてよい場合:1年は使うと決まっている場合
発注書のやり取りが要るか
経理が契約前に確かめます。影響は「手戻りで済む」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:購買の手順書
- よくあるつまずき:海外事業者は発注書を受け付けず、社内の手続きが止まる
- 通らないとき:クレジットカード購買の例外扱いにする
- 省いてよい場合:少額購買の枠に収まる場合
相見積を取る必要があるか
経理が契約前に確かめます。影響は「手戻りで済む」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:購買規程の金額基準
- よくあるつまずき:規程の金額を超えていて、1社だけでは通らない
- 通らないとき:同じ用途の2社を並べた比較表を作る
- 省いてよい場合:基準額を下回る場合
海外の提供元へ送る質問
提供元の窓口は英語のことが多く、日本語で聞いても返事が遅れます。このリストの分類に合わせた質問を英文で用意しました。送る前に、自社の名前と使い方を書き足してください。
Subject: Questions before signing a business plan Hello, We are considering your service for business use at [company name] in Japan, for about [number] users. Before we sign, could you please answer the following questions? 1. Can you issue invoices that meet Japan's Qualified Invoice System, including a registration number? 2. Can we pay by bank transfer or in Japanese yen, instead of a credit card in USD? 3. Is consumption tax handled under the reverse charge mechanism for our account? 4. Can we sign a business agreement under our company name with a purchase order? 5. What is the minimum contract term and the notice period for cancellation? 6. Do you have a reseller or partner in Japan that can contract with us locally? If any documents are available (terms, DPA, security materials), please share the links. Best regards, [name / department / email]
| 質問 | 日本語での意味 |
|---|---|
| 1 | 日本の適格請求書(登録番号つき)を発行できますか |
| 2 | ドル建てのカード以外に、銀行振込や円建てで払えますか |
| 3 | リバースチャージの対象になりますか |
| 4 | 会社名義で、発注書を使って契約できますか |
| 5 | 最低契約期間と、解約の通知期限を教えてください |
| 6 | 国内で契約できる代理店はありますか |
社内の担当へ回す文面
このリストには経理が確かめる項目が入っています。担当ごとに、聞くことだけを抜き出して回すと返事が早くなります。
経理の担当者さま
海外のAIサービス[サービス名]を使うにあたって、次の点を確認させてください。
1. 適格請求書がもらえるか(手元の資料:登録番号の記載された請求書)
2. リバースチャージの対象か(手元の資料:サービスの提供形態)
3. 円建てで払えるか(手元の資料:料金ページの通貨表示)
4. 法人カードが通るか(手元の資料:カードの海外利用可否)
5. 銀行振込に対応しているか(手元の資料:支払い方法の一覧)
6. 為替でいくら変わるか(手元の資料:過去1年の為替レート)
【使う予定】[部署・人数・入れる情報の種類]
【いつまでに】[回答の希望日]
お手数ですが、よろしくお願いいたします。稟議に添える確認表
確かめた結果を稟議に添える形です。「済」だけでなく、何を見て判断したかを1行残すと、あとで説明できます。
【サービス名】[ ] 【提供元】[ ] 【確認した日】[ ]
□ 適格請求書がもらえるか → 結果[ ]/見た資料[登録番号の記載された請求書]
□ リバースチャージの対象か → 結果[ ]/見た資料[サービスの提供形態]
□ 円建てで払えるか → 結果[ ]/見た資料[料金ページの通貨表示]
□ 法人カードが通るか → 結果[ ]/見た資料[カードの海外利用可否]
□ 銀行振込に対応しているか → 結果[ ]/見た資料[支払い方法の一覧]
□ 為替でいくら変わるか → 結果[ ]/見た資料[過去1年の為替レート]
□ 領収書の宛名を会社にできるか → 結果[ ]/見た資料[請求先情報の設定画面]
□ 代理店を通すべきか → 結果[ ]/見た資料[代理店の見積]
□ 見積書を出してもらえるか → 結果[ ]/見た資料[見積の依頼窓口]
□ 最低契約期間はあるか → 結果[ ]/見た資料[契約期間の条項]
□ 発注書のやり取りが要るか → 結果[ ]/見た資料[購買の手順書]
□ 相見積を取る必要があるか → 結果[ ]/見た資料[購買規程の金額基準]
【確認できなかった項目と、その扱い】[ ]
【導入の判断】[進める/条件つきで進める/見送る]自社で省ける項目を外す
会社の条件によっては、確かめなくてよい項目があります。当てはまるものに印を付けて、残ったものだけを確かめれば足ります。
印を付けた項目は、理由を稟議に1行残してから外します。
言葉と支払いで止まりにくい候補
言葉と支払いで止まりにくいのは、画面が日本語で出て、料金ページに円の表示があるサービスです。当サイトが2026-09-25に公式サイトを開いて数えた結果では、96件のうち6件でした。
| サービス | 提供元 | 画面の日本語 | 円の表示 |
|---|---|---|---|
| Canva AI | Canva | 80% | あり |
| Catchy | デジタルレシピ | 79% | あり |
| DeepL | DeepL | 72% | あり |
| tl;dv | tldv | 72% | あり |
| miibo | miibo | 70% | あり |
| Gemini for Workspace | 55% | あり |
Canva AI(画面の日本語80%)
Canvaのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
Catchy(画面の日本語79%)
デジタルレシピのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
DeepL(画面の日本語72%)
DeepLのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
数字は当サイトの実測で、提供元の公表値ではありません。サイトの作りは変わるので、申し込む前にご自身でも開いて確かめてください。
経理が契約前に確かめることについてよくある質問
全部の項目を確かめないと入れられませんか?
各項目に「省いてよい場合」を付けています。たとえば「適格請求書がもらえるか」は「消費税の課税事業者でない場合」なら省けます。自社に当てはまるものを先に外すと、残りが絞れます。
誰が最終的に判断しますか?
このリストでは経理が確かめます。判断は社内の決まりによりますが、「導入可否に影響する」項目の結果は、上長まで上げてから決めるのが安全です。
提供元から返事が来ないときは?
英文の質問を送って1週間返事がなければ、国内の代理店があるかを探すか、見送りの理由として稟議に残します。返事の無いこと自体が、運用中の問い合わせの目安になります。
次にやること
- 省ける項目を外す
各項目の「省いてよい場合」に当てはまるものを消して、自社のリストにします。 - 影響の大きいものから確かめる
導入可否に響く項目を先に片づけます。
適格請求書がもらえるか - 提供元へ英文の質問を送る
社内で分からない項目だけを、まとめて1通で聞きます。