データの扱い
データの扱いで導入可否に影響するもの
- 確かめる項目
- 6項目
- 導入可否に影響
- 6項目
- 確認する人
- 2者
データの扱いの確認項目のうち、答えによって「導入可否に影響する」ものを集めました。全部で6項目。チェックリストで漏れを無くし、資料をそろえ、海外の提供元へ英文で質問し、社内へ回すところまで進めます。
データの扱いで導入可否に影響するもののチェックリスト
上から、導入できるかどうかに響くものの順です。済んだものに印を付けてください。
一覧で見る
| 確かめること | 誰が | いつ |
|---|---|---|
| データがどこの国に置かれるか | 情シス | 契約前 |
| 個人情報を入れてよいか | 法務 | 契約前 |
| 越境移転の同意を取っているか | 法務 | 契約前 |
| 顧客から預かった情報を入れてよいか | 法務 | 契約前 |
| 機密情報を入れてよいか | 情シス | 契約時 |
| 取引先の監査に答えられるか | 情シス | 運用中 |
先に確かめる:導入できるかに響く項目
このリストのうち6項目は、答えによっては導入そのものを見送ることになります。ほかの項目より先に確かめてください。
| 確かめること | 通らないときの手 | 省いてよい場合 |
|---|---|---|
| データがどこの国に置かれるか | 保管地域を選べる事業者か、日本リージョンのある事業者を選ぶ | 公開情報しか入れない場合 |
| 個人情報を入れてよいか | 個人情報を伏せてから入力する手順にする | 個人情報を扱わない業務の場合 |
| 越境移転の同意を取っているか | 利用目的の記載に海外移転を加える | 個人情報を渡さない場合 |
| 機密情報を入れてよいか | 入れてよい区分を一覧にして配る | 社外公開済みの情報しか扱わない場合 |
| 顧客から預かった情報を入れてよいか | 顧客に確認を取ってから使う | 自社の情報だけの場合 |
| 取引先の監査に答えられるか | 認証を持つ事業者に替える | 監査を受ける取引が無い場合 |
時期ごとに分ける
同じリストでも、確かめる時期が違います。時期ごとに分けて、前の段階で済ませておくものを先に片づけます。
契約前(4項目)
- データがどこの国に置かれるか(情シス)
- 個人情報を入れてよいか(法務)
- 越境移転の同意を取っているか(法務)
- 顧客から預かった情報を入れてよいか(法務)
契約時(1項目)
- 機密情報を入れてよいか(情シス)
運用中(1項目)
- 取引先の監査に答えられるか(情シス)
項目ごとの資料・つまずき・通らないときの手
データがどこの国に置かれるか
情シスが契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:保管地域の記載
- よくあるつまずき:保管国が書かれておらず、取引先の調査票に答えられない
- 通らないとき:保管地域を選べる事業者か、日本リージョンのある事業者を選ぶ
- 省いてよい場合:公開情報しか入れない場合
個人情報を入れてよいか
法務が契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:個人情報の取扱い方針
- よくあるつまずき:顧客の氏名を入力してから、越境移転の同意が要ると分かる
- 通らないとき:個人情報を伏せてから入力する手順にする
- 省いてよい場合:個人情報を扱わない業務の場合
越境移転の同意を取っているか
法務が契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:同意の取得記録
- よくあるつまずき:海外の事業者に渡すことを本人に伝えておらず、後から問題になる
- 通らないとき:利用目的の記載に海外移転を加える
- 省いてよい場合:個人情報を渡さない場合
顧客から預かった情報を入れてよいか
法務が契約前に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:顧客との契約書
- よくあるつまずき:預かった情報の第三者提供が契約で禁じられている
- 通らないとき:顧客に確認を取ってから使う
- 省いてよい場合:自社の情報だけの場合
機密情報を入れてよいか
情シスが契約時に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「社内の担当に確認が要る」。
- 用意する資料:社内の情報区分
- よくあるつまずき:区分を決めずに始め、人によって入れる情報の幅が違う
- 通らないとき:入れてよい区分を一覧にして配る
- 省いてよい場合:社外公開済みの情報しか扱わない場合
取引先の監査に答えられるか
情シスが運用中に確かめます。影響は「導入可否に影響する」、確かめ方は「規約・契約書を読む必要がある」。
- 用意する資料:第三者認証の有無
- よくあるつまずき:認証を持たない事業者で、取引先の基準を満たせない
- 通らないとき:認証を持つ事業者に替える
- 省いてよい場合:監査を受ける取引が無い場合
海外の提供元へ送る質問
提供元の窓口は英語のことが多く、日本語で聞いても返事が遅れます。このリストの分類に合わせた質問を英文で用意しました。送る前に、自社の名前と使い方を書き足してください。
Subject: Questions before signing a business plan Hello, We are considering your service for business use at [company name] in Japan, for about [number] users. Before we sign, could you please answer the following questions? 1. Is our input data used to train your models? Can this be turned off by contract? 2. Where is our data stored, and for how long is it retained after deletion? 3. Can you sign a data processing agreement (DPA) with us? If any documents are available (terms, DPA, security materials), please share the links. Best regards, [name / department / email]
| 質問 | 日本語での意味 |
|---|---|
| 1 | 入力したデータは学習に使われますか。契約で止められますか |
| 2 | データの保存場所と、削除後の保持期間を教えてください |
| 3 | データ処理の契約(DPA)を結べますか |
社内の担当へ回す文面
このリストには情シス・法務が確かめる項目が入っています。担当ごとに、聞くことだけを抜き出して回すと返事が早くなります。
情報システムの担当者さま 海外のAIサービス[サービス名]を使うにあたって、次の点を確認させてください。 1. データがどこの国に置かれるか(手元の資料:保管地域の記載) 2. 機密情報を入れてよいか(手元の資料:社内の情報区分) 3. 取引先の監査に答えられるか(手元の資料:第三者認証の有無) 【使う予定】[部署・人数・入れる情報の種類] 【いつまでに】[回答の希望日] お手数ですが、よろしくお願いいたします。
法務の担当者さま 海外のAIサービス[サービス名]を使うにあたって、次の点を確認させてください。 1. 個人情報を入れてよいか(手元の資料:個人情報の取扱い方針) 2. 越境移転の同意を取っているか(手元の資料:同意の取得記録) 3. 顧客から預かった情報を入れてよいか(手元の資料:顧客との契約書) 【使う予定】[部署・人数・入れる情報の種類] 【いつまでに】[回答の希望日] お手数ですが、よろしくお願いいたします。
稟議に添える確認表
確かめた結果を稟議に添える形です。「済」だけでなく、何を見て判断したかを1行残すと、あとで説明できます。
【サービス名】[ ] 【提供元】[ ] 【確認した日】[ ] □ データがどこの国に置かれるか → 結果[ ]/見た資料[保管地域の記載] □ 個人情報を入れてよいか → 結果[ ]/見た資料[個人情報の取扱い方針] □ 越境移転の同意を取っているか → 結果[ ]/見た資料[同意の取得記録] □ 顧客から預かった情報を入れてよいか → 結果[ ]/見た資料[顧客との契約書] □ 機密情報を入れてよいか → 結果[ ]/見た資料[社内の情報区分] □ 取引先の監査に答えられるか → 結果[ ]/見た資料[第三者認証の有無] 【確認できなかった項目と、その扱い】[ ] 【導入の判断】[進める/条件つきで進める/見送る]
自社で省ける項目を外す
会社の条件によっては、確かめなくてよい項目があります。当てはまるものに印を付けて、残ったものだけを確かめれば足ります。
印を付けた項目は、理由を稟議に1行残してから外します。
同じ分類で一緒に見ておく項目
このリストの外にあっても、同じ分類で一緒に止まりやすい項目です。
消してくれと言えるか
法務・運用中・契約の見直しが要る。削除の依頼先が無く、入力した情報を消せない。通らないときは「削除の手順がある事業者を選ぶ」。消してくれと言えるか
ログはいつまで残るか
情シス・契約前・契約の見直しが要る。30日と思っていたら無期限で、監査で指摘される。通らないときは「保持期間を設定できるプランに替える」。ログはいつまで残るか
通信と保管が暗号化されているか
情シス・契約前・契約の見直しが要る。暗号化の記載が無く、調査票の項目を埋められない。通らないときは「技術資料を公開している事業者を選ぶ」。通信と保管が暗号化されているか
どこに再委託されているか
情シス・契約前・契約の見直しが要る。再委託先が非公開で、取引先の監査に答えられない。通らないときは「一覧を公開している事業者を選ぶ」。どこに再委託されているか
辞めた人の分をどう消すか
情シス・運用中・契約の見直しが要る。退職者のアカウントに履歴が残ったまま放置される。通らないときは「退職手続きにアカウント削除を組み込む」。辞めた人の分をどう消すか
自分の手元に控えを残せるか
情シス・運用中・契約の見直しが要る。事業者が止まると、入力したものが全部取り出せなくなる。通らないときは「定期的に書き出す運用にする」。自分の手元に控えを残せるか
言葉と支払いで止まりにくい候補
言葉と支払いで止まりにくいのは、画面が日本語で出て、料金ページに円の表示があるサービスです。当サイトが2026-09-25に公式サイトを開いて数えた結果では、96件のうち6件でした。
| サービス | 提供元 | 画面の日本語 | 円の表示 |
|---|---|---|---|
| Canva AI | Canva | 80% | あり |
| Catchy | デジタルレシピ | 79% | あり |
| DeepL | DeepL | 72% | あり |
| tl;dv | tldv | 72% | あり |
| miibo | miibo | 70% | あり |
| Gemini for Workspace | 55% | あり |
Canva AI(画面の日本語80%)
Canvaのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
Catchy(画面の日本語79%)
デジタルレシピのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
DeepL(画面の日本語72%)
DeepLのサービスです。言葉と円の表示は通っていても、上のリストの請求書・データの扱い・契約の名義は別に確かめる必要があります。
数字は当サイトの実測で、提供元の公表値ではありません。サイトの作りは変わるので、申し込む前にご自身でも開いて確かめてください。
データの扱いで導入可否に影響するものについてよくある質問
全部の項目を確かめないと入れられませんか?
各項目に「省いてよい場合」を付けています。たとえば「データがどこの国に置かれるか」は「公開情報しか入れない場合」なら省けます。自社に当てはまるものを先に外すと、残りが絞れます。
誰が最終的に判断しますか?
このリストでは情シス・法務が確かめます。判断は社内の決まりによりますが、「導入可否に影響する」項目の結果は、上長まで上げてから決めるのが安全です。
提供元から返事が来ないときは?
英文の質問を送って1週間返事がなければ、国内の代理店があるかを探すか、見送りの理由として稟議に残します。返事の無いこと自体が、運用中の問い合わせの目安になります。
次にやること
- 省ける項目を外す
各項目の「省いてよい場合」に当てはまるものを消して、自社のリストにします。 - 影響の大きいものから確かめる
導入可否に響く項目を先に片づけます。
データがどこの国に置かれるか - 提供元へ英文の質問を送る
社内で分からない項目だけを、まとめて1通で聞きます。